2009/06/22
process:4 模型
スケッチやCGで大枠の形が決まったところで、模型制作に移ります。模型制作は全体感を把握するだけではなく、本番の制作行程を決めるには必要な行程です。また、CGだけではわからない問題点も結構発見できますし、何より実際に立体になるのですからこれから作るものの具体的イメージを他のメンバーと共有できるメリットがあります。
MONGOOSEはグループで行程を分担して作業を進めて行くスタイルですのでメンバー間でのイメージの共有は大切です。
今回は6分の1サイズでの制作です。素材は2mm径のプラ棒を使用し瞬間接着剤で接着します。(本番は9mmの鉄棒を溶接)
ここで起こる問題は大体本番でも起こり得るので、慎重に対策を考えながら進めます。組み立て順序を間違えると無駄な時間を費やすことになりますし、精度も出なくなります。そして最悪の場合組み立て不能になるのです。
それにしても、完成に向かうワクワク感は本制作の時のそれと遜色ありません。この後に控える本制作に向け気合いが入るのです。
模型を制作することの本当の役割りはモチベーション維持なのかも知れません。
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2009/06/14
process:3 基板
Galvanic Frameでは、いくつかの電子回路を使用します。
電子回路を使う作品では、既存の基板をネットで購入して使うというやり方もありますが、我々MONGOOSE STUDIOは、いつも自前で基板を設計制作します。
基板のエッチングは大変なので、発注することもあるのですが、今回は基板の設計から制作までを、全部メンバー内で完結しました。
MONGOOSE 100%です。
今回は初めて歪みゲージを使ったので、まずは実験から始まります。
1. 実験(ユニバーサル基板を使ってざっくりとテスト)
2. 基板の回路パターンをデザイン
3. 試作基板をエッチング、半田付けをして動作確認
4. 量産(ひたすらエッチング、ひたすら半田付け)
5. 動作確認
6. 作品へと組み込む
僕、松山はMONGOOSEの中で、基板からMacプログラムまでを担当していますので、できれば基板の半田付けは僕一人で責任を持って行いたいところですが、量が半端じゃないので、今回は、皆に手伝ってもらいました。
日頃グラフィックデザインをしている人とかが、半田付けしてる様子は結構面白かったです。
みんなさすがに器用なようで、のみこみは早いですね。
とはいえ、僕は半田付けについてもプロ意識を持ってやっているので、語ります。
半田は水のように扱え。
コテを筆のように使うな。
熱は最小限だけ与えろ。
職人は自分の仕事にはうるさいのです。
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2009/06/03
初期点検でバージョンアップ
会期が始まってからの初の休館日ということで、6/2に初期点検に行ってきました。
できたてほやほやのGalvanicFrameには、ちょっとだけソフトウェアの改良リストがあったので、そこもついでに消化してきました。
徹夜をしてない回転のまともな頭でプログラムをチェックし、スッキリとした感じにバージョンアップできたと思います。
MONGOOSEの作品をいつも見ていただいている方がいらっしゃいましたら、是非ここもチェックして欲しいというポイントがあります。
それは、作品に座ったときに出てくる音。
GalvanicFrameに加わる力に反応して光が演出されますが、その光にあわせて、音も出すようにしました。
意外と光だけだと感覚的にとらえにくい反応も、音を加えることでより感覚的に理解できるのではということで、加えました。
音を加えるときの音のコンセプトは、車やバイクを走らせた後、エンジンを止めると聞こえる、「キン、キン」という金属が冷えて縮むときに聞こえる音です。
金属が見えないぐらい歪んでいるということを体感してもらうのがGalvanicFrameのコンセプトですが、実はエンジンのキンキンという冷える時の音は、すでに何かを表しているというか、既存の演出なんですよね。
最終的には演出の問題があるので、エンジンのキンキン音とは違ったテイストになっていますが、きっかけはそこにあったということを、ここに書き残しておきます。
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