2009/05/18

Process:1 ブレスト


初期のミーティング '08年9月頃


プランの初期段階では、なるべく多くの可能性を模索するため、ブレストを頻繁に行います。

よく行う方法として、1つのアイデアを1枚の紙にまとめ、制限時間内にとにかくたくさん出すというものがあります。細部にはこだわらず、思いつくままに書くのが大切。初めはさらさらと書けるのですが、次第に詰まってきて、最後には頭をひねって絞り出します。

制限時間後に一人ずつ書いた物を見せながら発表します。イラストに凝る人、抽象的な階層を考える人、説明を聞かないとなんだか分からない人。それぞれのスタイルがあって、面白いです。

そうして集まったアイデアは様々な可能性を秘めています。このあとスケッチ・模型制作などを経て磨きをかけていきます。


ブレストで集まったカード。後に繋がるアイデアがこの中に。

1 件のコメント:

  1. 今回の骨展では、山中さんからサブテーマとして「柔らかい骨」ということでオファーをもらっていました。

    動物の骨も、標本になってしまうと固くてもろくなるけど、生きているときは柔らかさをもっていて、その柔軟性によってより丈夫な構造になっています。

    一方、人工物の中の構造では、鉄筋コンクリートを例にとるとわかりやすい。コンクリートは、圧縮には非常に強い素材だが、引っ張りには弱い。鉄は逆で、引っ張りには非常に強いが、圧縮には弱い。その二つの素材を掛け合わせて使うことで、圧縮にも引っ張りにも強い構造を作っているのです。

    という、エピソードを伺いました。

    ここには間違いなく、面白い何かが潜んでいます。
    でも、それを自分たちの作品として形に落としていくのは、非常に難しい作業でした。
    いつもは無数のアイデアがでて、その中の何割かが実現したくなるようなアイデアで、そこから選抜していくのですが、今回は、良い案が全く浮かばない。何週間か個別に考えていたんじゃないかなと思います。

    Galvanicのアイデアに行き着く前は、でっかい骨のカタチしたfuwapica作ろう!なんて大胆なアイデアもありました。
    実は僕はそのアイデア気に入ってるんですよ。。

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