2009/08/24

Process:6 配線



次は本体にセンサーやLEDを取り付ける作業です。

既にできている部品同士を組み合わせるだけ、と甘く見てはいけません。センサーとLEDはコントロール基板まで配線する必要があります。基板をボディに取り付ければ、配線距離は短くなりますが、スマートな外観が損なわれます。いかにシルエットを崩さず、すっきりと実装するかが大きな課題でした。で、出した結論は、


「頑張って丁寧に作る」


基板は台座の板の中に仕込み、数百本のエナメル線を一本ずつ鉄のボディに沿わせて接着します。そして、ゴム状の塗料で塗装し表面を仕上げます。


綺麗に並んだエナメル線




会場での塗装作業。汚れを付けないよう慎重に。


これまではメンテナンス性を考慮して、パーツの交換が容易な実装を行ってきましたが、今回はこの後戻り不能の手工芸的な方法によって、極めてシンプルな外観を実現できました。


存在に気づかれない事も多い底板。